八ヶ岳ナチュラルファーマーズは
自然農法の1つである「炭素循環農法」で作物を栽培しています。
山の木は、なぜ農薬や肥料がなくても立派に育つのでしょうか。
多くの農業者は「考えたこともない」「山と畑は別物」と言います。
確かに、山と現代の畑とは別物ではあります。
しかし本来は畑も自然の中のもの。人間が別物にしてしまっただけです。
森林の土壌は落ち葉や枯れ木などの有機物が自然供給され、
それらを分解する糸状菌が活性化しバランスのとれた微生物層をつくる為、
その土壌はつねに清浄さを保っています。
炭素循環農法は、この自然の原理を理解し応用したものです。
木質チップやもみがらなどの高炭素比率の資材を畑に入れ、微生物にエサを与えます。
微生物は土を団粒化し、通気性や通水性、保水性も良くします。
豊かな微生物層の中からは作物の根と共生するものが現れます。
それらは作物に土中から過不足なく養分を運んでくれるのです。
その力で作物は肥料を使う事なくつくる事ができます。
肥料を使う土壌は森林の発酵型ではなく、腐敗型となります。病虫害の理由はそこにありました。
炭素循環農法の作物が美味しい理由は、その作物自体も発酵型になるからです。